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世代を継なぐ

今年の夏は暑さが半端なかった。全国的に見て暑い地域で言えば、一歩も引けを取らない久留米市だけど、今年はどこもかしこも暑かったようで、日本の夏もついにここまで来たか、の感が否めない。
今や地球は温暖化といわず、沸騰化というらしい。

先日の西日本新聞に、伐採したスギ山の跡地に新たに苗木を植える、栃木県の会社の記事が載っていた。
日本には森の資源がいっぱいあるのに、それを新たに植える人がとても少ないため、今は切った面積の3割ほどしか植えられず、災害のこともあり結果、切ることが出来なくなっているそう。

9月8日 7
悠久の森、上高地

CO2を吸って酸素O2を出し、温暖化を抑制してくれる木々。特に成長中の若い木はCO2を吸う量が多く、この時にCO2は幹や枝の中に炭素として取り込まれ、木材や家具になってもそのまま木の中に残るのだそう。

温暖化を食い止めるためには、面積の7割といわれている、日本の豊かな森の木を使い又若い木を植えていき、緑豊かな大地にしていくこと。それが最も重要なことだと言われているけれど、現実には人手不足や管理の問題でその循環がうまくいっていないそう。

7月10日未明。耳納連山で発生した線状降水帯は山のあちこちで土砂崩れが起き、田主丸町竹野区では土石流が発生。家屋を倒壊させ、犠牲者も出た。
ふもとの北側に並行して流れる巨瀬川は越水、氾濫して田主丸町、隣接する大橋町、善導寺町と広範囲に家屋が床上浸水し、田んぼも畑も農業ハウスも土砂に埋もれた。

9月8日 5
普段の巨瀬川

9月8日 4
越水5時間後の巨瀬川

知り合いの大橋町合楽の国道210号線沿いにある工務店は、倉庫、事務所、主屋全てに1mの土砂が流れ込み、車5台は水没。復旧には数か月かかるもよう。

線状降水帯の恐怖を目の当たりにしたのは、2017年の朝倉豪雨の時。
あの時は、滝のような雨でワイパーが追い付かず、これは尋常ではないと思っていたら、朝倉の山に、線状降水帯なるものが次々発生。数え切れないほどの土砂崩れと多数の犠牲者、家屋が倒壊する未曾有の大災害となった。

9月8日 1
土砂の流入した農業倉庫

9月8日 3
イチゴハウス、苗が全滅

9月8日 2
被災ゴミ処理が追い付かず

朝倉地方の山は真砂土で、大量の雨が降れば、持ちこたえられず、土砂災害になりやすいと聞いていた。対して耳納山は岩が多く、土の性質も違うため崩れにくいのではないかと、根拠のない安心感を持っていたけれど、ひとたび線状降水帯がとうり豪雨となれば災害はどこでも起こりうることを今回は特に再認識した。

特にこの数年間、梅雨の末期には日本中で短時間に数百mlの雨が降り、必ずと言っていいほど甚大な被害が出る。
今年被害にあったから、来年は大丈夫という保証はどこにもない。
世界のニュースを見てもわかる通り、人類は常に災害と隣り合わせで暮らしていかなければならない時代になったのだとつくづく思った。

加えて、今年の暑さはどうだろう。太陽の日差しは何時にもまして強烈で、身の置き所がない。通年、暑熱順化を自負している屋外労働者のこの身でも、いつ熱中症になるかと恐怖の日々だった。
既に我慢の限界はとうに越して、クーラーなしでは生きていけない。
夜は熱帯夜で、朝までつけなければ眠れず。かくして温暖化は加速度的に進むのだろう。

科学者や政治家、企業のえらい人たちが、防止策に取り組んでいるのだろうけれど、現状はますます悪くなるばかりで、将来への展望が見えない。


山や森や街の木々。空気を浄化して、生きものを呼び込み、何より木陰を作る。
炎天下の戸外と木陰では、体感で7~8度差がありそう。灼熱の日向と涼しい日陰。
まさに天国と地獄!(大げさでなく)

地温の上昇を抑え、大地を冷ます。生物にとって、大きな恵みをもたらし、温暖化を食い止める木々だけれど、現実には街路樹を見てもわかる通り、落葉が面倒とかでどちらかと言えば、邪魔者扱い。
都会では再開発で、風情ある街並みが失われつつある。

昔の集落にあった鎮守の森や防風林のように、人々が暮らす住居スペースに隣接して小さな森を造ってはどうだろう。たまの落葉掃除はシルバー世代に受け持ってもらって腐葉土作り。懐は潤って、運動にもなって。
大きくなりすぎた木は切って、建築材料にしたり、土壌改良剤にしたり。
何より緑が身近にあれば、見える景色がより潤いのあるものになると思う。

栃木県那須塩原で、山の木を切った後に苗木を植える仕事をしている会社「青葉組」
きつくて、暑くて、使えるようになるまでに50年かかるそうだけれど、若い仲間が日本の山を守る、という志をもって楽しく働いているそう。
掲げる目標は「未来の森を、今つくる」。
将来に明るい光がさすようで、カッコイイ!


9月8日 6
猛暑の中ずーっと咲いていたミソハギ

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2023.09.08 | | トラックバック(0) | 未分類

庭の緑がくれるもの

前日雨、当日晴れ。翌日まとまった雨。梅雨の晴れ間の貴重な一日、社長以下、撮影担当の会長、М君その他で、昨年造った庭の写真撮影を敢行した。

前後の雨日和が噓のように当日は天気に恵まれ、青空ものぞいて、まさに奇跡の一日。
これは絶対、このメンバーの中に、行いのいい人がいるに違いない。
予報では曇りだったが、予報に反して雲の切れ間から日が差したのは、撮影の成功を願う気持ちが、天に通じたからだろう。
いざという時、吉と出るのは日頃の行いの賜物。誰だろう。
社長か会長か、М君か?うーん、いずれも決定打にかけるなァ。
やっぱりここは、自分ということで。知らんけど。

でなければ、撮影技術も美的感性も持ち合わせず、野次馬根性だけで参加した私の存在意義がなくなってしまう。

というわけで、彩園一行は朝一で西九州自動車道に乗り、大和インターで降りて、めざすは佐賀市内、Eさん邸。

昨年の完成時、やや寂しかった庭の印象が一年を経て、なんということでしょう。

6月12日 7
ビフォーからアフターへ

木々の緑もみずみずしく、花々もいい具合に咲いて、「がばい気持ちんよかー」な空間が広がっていた。

6月12日 1

6月12日 2

花と緑に囲まれた暮らしを切望してあった奥様がたいそう喜ばれて、庭の雰囲気にドンピシャなパラソルの下でこれまた上品なケーキやティーで歓待してくださった。

6月12日 3

なんか、かえって手間取らせちゃって申し訳ないなーと、恐縮しきりだったけれど、目の前のスイーツの誘惑には勝てず、撮影に余念がない会長やМ君をそっちのけで、アフタヌーンティーならぬ10時のティーを堪能した。
上品な甘さの、口の中でとろけるケーキとサッパリ味のアップルティー。
どぎゃんもこぎゃんも至福の時ですたい!と自分の家でもないのに、かってに庭の暮らしを満喫していたら、社長が「いつまでくつろいでんの」みたいな呆れ顔していて、慌てて撮影助手に戻った次第。

6月12日 4

Eさんのお話では、庭ができて100人程来訪者があったけれど、決まってみんな家の中より庭に出て、緑にいざなわれるように散策し、最初はお茶を飲みながら話に花が咲くけれど、その後は、それぞれが、想いおもいに緑の精気に包まれるように、寡黙になっていくのだそう。
「ふーん」なんか興味深い話だなー。

6月12日 5

これまでの山あり谷ありの道のり。色々なことがあったけれど、人生のエピローグ、念願かなってもたらされた予期せぬギフト。「気づけば、生活の中心に庭との暮らしがある」と話されるEさんの言葉を聞いて、社長もなんか、ほっとしているようだった。

6月12日 6
ご主人の趣味のベース。全部飛ぶのだそう。

午後からは、宇美町のUさん邸。
ここのお庭をさせてもらう頃は、ちょうど庭工事が立て込んでいる時で、暫く待ってもらっていた。ご迷惑をおかけしてしまったけれど、それでも辛抱強く待ってくださったことには、感謝しかない。

元の庭は、生垣にカイズカイブキが植えてあって、その他常緑樹が数本配置された、いわゆる昭和ーな感じの庭だったけれど、彩園のH・Pを見て、庭への概念が一変。
これはもう作り変えるしかない、ということでありがたくもリ・ガーデンに至った次第。

庭ができてからは、リビングにいても気づけば庭を眺めているし、外に出れば、梢を見上げたり、足元の花を見たりして、日々移ろう自然の営みに気づきをもらうそう。

6月12日 8

6月12日 9

6月12日 10

ご主人曰く「最近、街の緑がなくなっている気がする。特に福岡市はビル街ばっかり立派になって、緑の面積がどんどん削られているもんね」「緑の豊かな街こそ、真に魅力的な街だと思う」のだそう。

その話を聞いていて、ふと最近亡くなった坂本龍一氏のことが、思い出された。
氏は、病床の身体を推して、明治神宮外苑の貴重な樹々を、再開発の犠牲にしないでほしいと都知事や責任者に訴えた。
「100年かけて育ててきた樹々も、一度失えば、二度と取り戻せない自然です」と。

普段、仕事柄多くの緑に囲まれて暮らしていると、緑があることが当たり前であると思ってしまうけど。Uさんの言葉は改めて、意識しなければ、暮らしに寄り添う緑は守れないのだと気づかされた。

6月12日 11

6月12日 12
道行く人が見上げながら通るそう。

最後は小郡市のTさん邸。広いお庭で、芝生がとてもきれいだった。聞けばご主人が丹精込めてお世話してあるそう。

6月12日 13

さらに、カナヘビや小動物がいなくなるので、農薬も極力使わないのだそう。

6月12日 14
会長、良い写真タノンマス!

水盤にはメダカもいて、さしずめ「生きもの愛に溢れた庭」とでも銘々しようか。

何とかお天気にも恵まれ、無事撮影を終えることができた。

また、普段聞くことのない生の声を聴くことができた、貴重な機会となった。

ある方は、「庭に向き合う時間が生活の糧」であり。あるお宅は、日々移ろう庭の情景を楽しむことが日課となり。またある方は、植物の持つ生命力に触れ、「こちらも元気をもらっている」と、話された。

ふーん、そういう力が、雑木の庭にはあるんだね。当たり前すぎて普段あまり意識しないけど、庭のある環境は、やっぱり恵まれてるなー、と気づかされた初夏の一日だった。

皆さん喜んでくださって、社長、よかったね‼

6月12日 15

これからも、新たな庭で、緑がもたらす潤いに満ちた、心地よいときを,末永く過ごしてほしいと、願わずにはいられない。


6月12日 16

2023.06.12 | | トラックバック(0) | 未分類

イベントは総力戦

5月12、13日、福岡国際センターで、エクステリアフェアin九州が開催された。

5月15日 1

三協アルミやパナソニックハウジング、YKKAPなど日本を代表するエクステリア関連会社19社と、出版業界などの関係団体7社の出展による、九州最大級のフェアで、コロナの影響で、開催は実に4年ぶりとのこと。

僅か二日間ではあるものの、それに向けて、どの企業も力の入れようが半端ない。
これはもう本当の家ではなかろうかと思えるほど。意匠を凝らした得意分野で勝負をかけた感じで、見ごたえのあるものばかり。
2日間と言わず2週間ぐらいすればいいのに、壊すのもったいない。と予算面も考えず勝手に思ったりして。

5月15日 9
CADのブース


5月15日 11
三協アルミのブース


5月15日 18


5月15日 21
タカショーのブース


5月15日 10

で、その中の、TOYO工業さんから今回、当社に植栽を担当してほしいとの依頼があって、せっかくの機会なので参加させてもらうことに。

今回のTOYO工業の作品は、多くの石材、資材を随所に用いながらも統一感があって、さすがのクオリティ。
”洗練されたエントランスで優雅に過ごす私”がイメージ出来て、やっぱうまいわー

5月15日 12


5月15日 8

当社は、それをより引き立たせるための植栽を施すわけだけれどもするからには、彩園に頼んでよかったと思ってもらいたいし、当然他のブースの植栽にもまけたくないしで、おのずと力が入る。

5月15日 2


5月15日 3


5月15日 4


5月15日 5


5月15日 13


5月15日 6

担当は、М君。この話があって以降、設計図の読み込み、どの場所にどんな植物を配置するかや、高低のバランス、植物のコンディションなど気を配ることは多岐にわたり、現場の仕事と並行してなので、気苦労も多かったことだろう。

本番で望む結果を出すためには、段取りが8割。段取りで事の成否を分けるといっても過言ではない。(ひそかにプレッシャーをかけてしまった。)

私も使う植木を掘って、新芽がしおれないよう養生したり、葉色がよくなるように液肥をかけたり、影に日向にサポートした。(つもり)

イベント当日の前日に、各社一斉に会場入り。
誰がどのブースの人かわからないほど、人や資材でごった返し、まさにお祭り騒ぎ。
この時間との闘いみたいな緊迫感、嫌いじゃないもんね(ワクワク)

彩園のメンバーも初めての試みに、やや緊張した面持ちで、他のブースより絶対いいもの造りたいとの思いが伝わってくる!

私も作業の記録係として参加したけれど、実態は使いっぱしり要員。
社長から、あれもってこい、これ持ってこい。あれせい、これせいと言われて、ガッテン任せろ。
テキパキ動いて、皆をアシスト。

5月15日 15


5月15日 16

ベースが土ではなくコンクリートだったり、高木を思う方向に傾けるのに、思うように固定できなかったり、条件に制約があって四苦八苦したけれど、何とか時間内に無事完成。

5月15日 19
彩園テイスト


5月15日 20
彩園テイスト

N君が「手伝ってもらったおかげで、順調に終わりました!」と言ってくれた。
(いやーN君、わしもうまくいくように人知れず心を砕いたんだよ。わかってくれたんだね)しみじみ。
まっ、社長はなーんも感じてなかったけど。

いやー、忙しい一日だった。面白い経験だったけど、帰路、どっと疲れが。

さまざまなメーカー、関連する企業、現場でモノづくりする人たち。
たくさんの人たちが、アイデアを出し合い、より以上のものをとの思いを込めて携わったこのイベント。

関わった全ての企業、人々にとって、有形無形であれ、いつの日か何かしらの成果がもたらせられることを願ってやまない。


5月15日 17


5月15日 14


5月15日 22

2023.05.15 | | トラックバック(0) | 未分類

旬を賞味

緑が滴り落ちるようなこの時期は、一年で最も命の胎動を感じる日々でもある。

風薫る5月というけれど、既に季節は前倒しとなって、風は4月に薫るようになってしまった。
自然の営みが少しずつ、いや確実にずれだして、漠然とした不安感をずーっと抱えているけれど、最近ではその感覚がマヒしてきているようで、むしろその方が怖いような・・・

とはいえ吹く風のなんと心地いいのだろう。
萌えだした無垢の緑は透き通り、うららかな日差しを浴びて一瞬、はかない輝きを放つ。

4月10日 17

というわけで、新緑や花々をいくつか切り取ってみましたー。

4月10日 1
満開の桜と新緑と耳納山

4月10日 2
岩つつじ

4月10日 3
スイセンバルボ

4月10日 5
色を増していくカエデ

4月10日 6
オダマキ

4月10日 7
アジュガ

4月10日 8
ひらきかけたボタン

4月10日 19
あっという間に満開

4月10日 9
ハクサンボク

4月10日 10
ユウスゲ

4月10日 11
咲き出したシャクナゲ

4月10日 12
フの入ったギボウシ

4月10日 13
ミヤコ忘れとサギゴケ

先日、A君と植木を掘っていたら、そばに生えているツワブキの大株が邪魔になった。
掘り上げて「A君、持って帰って煮たらいよ。」と言うと、A君、なんで俺がツワブキなんぞ煮て食わなきゃなんないわけ?とでも言いたげに、「いやー、いいっすよ、いいっすよ」と固辞されてしまった。だよね。
さすがに20代には有難迷惑だったか(汗)

4月10日 14

見渡せば、植えてもいないのに圃場のあちこちに増えてしまって、繁殖力スゲーなといつも思う。
無駄に増やすばかりでせっかくの春の産物を利用しない手はないなと思い立って、50~60本程を収穫。
YouTubeで『ツワブキの佃煮の作り方』を検索。

まずは綿毛をたわしでゴシゴシ洗い落として、とりあえず三分の一程を水を加えず醤油だけで煮てみた。
あっという間に『ザ・つくだ煮』様のものが出来たが、これが辛いのなんの。
さしずめ醤油を食べているようで、4~5切れで茶碗一杯のご飯が食べられてしまう。ウーンさすがにこれは・・・

次は1ℓの昆布出汁を作りしばらく煮た後、みりんと醤油で味付け。
ほのかに出汁が効いていい感じに仕上がったが、水煮の時間を取りすぎて柔らかくなり、思ったような触感にならず。

残りは、同じように出汁をとり、直ぐに醤油、みりんを加えてぐつぐつ煮る。
汁気がなくなるころにはちょうどいい辛さと硬さに仕上がってまずまずの出来。
これでOKとしよう。

4月10日 15

4月10日 16

一発勝負に出ず、3回に分けて取り組んだのが成否を分けた要因か。
我ながら、柄にもなく慎重を期して正解だった。

気を良くして、知り合い数人におすそ分けしたけれど、未だ「美味しかった!」のコメントはもらえず。
むしろ社長の「せっかくなら他のことで意欲を見せてくれりゃいいのに」とぼやく声が聞こえたような、聞こえなかったような。

しかし、材料はまだたっぷりあることだし、次はもっと完成度を上げて『ツワブキのハリガネ佃煮』を目指したい。

2月はフキノトウ。3月はタラの芽とつくし。4月は筍と蕨とフキ。
ひと通り食して季節感を堪能。

早春から晩春まで、目には青葉と次々と咲く花々のリレー。
舌にはほろ苦い若芽の味わい。

期間限定。身近な春の恵みを享受できるのも、手の届く自然がそこにあればこそ。

一年で最も麗しいこの季節の営みを、五感をフルにして受け止めたい。

2023.04.10 | | トラックバック(0) | 未分類

新たな景色へ

震えあがった一月末の寒波も一段落して、春の訪れが待たれる二月中旬。

事務所完成から遅れること一年近く。
ようやくメインの庭作りが動き出した。

いつかなー、まだかなー、どんなものができるのかなー。
自社の庭を作るというのは楽しみでもあり、悩むところでもあり。
あまり期待をかけて、社長にプレッシャーをかけてもまずいんで。
「まっ、そのうち何とかするでしょ」的な素知らぬ顔をしていたけれど。
実際、無言の圧をかけても全く気付かないか、あるいは動じない感じの人で。

こっちも半ば忘れていたけれど、ここに来て急に、今日やろうみたいな話になって。
やれ木炭じゃ、改良土じゃ、とバタバタ準備して、怒涛の如く動き出した。

おーい、待ってくれい、わしにも参加させてくれいと、一路、カメラを抱えて小郡を目指した次第。

庭が造られる場所は、三方板塀に囲まれ、広さ10㎡程の全くのプライベートスペース。
外からは、樹木の梢が見えるだけで、建物の中、部屋に入らなければ、全容を見ることは出来ない。

2月13日 4

その狭い範囲の中に、自然石をくりぬいた大きな水鉢が、デデーンと存在感をもって鎮座した。
しかし、この水鉢、やたら堅そうなのに、どうやってこんな大きな海を掘ったんだろう。
考えただけで、腕が痛そうになるので、考えないようにしよう。

2月13日 1

2月13日 3

その水鉢を囲むように、樹種の異なる大小のいくつもの木々が配置され、ここに小さな森が出現するであろうことが見てとれる。

2月13日 2

小さな空間の中の小さな森がもたらす、無限の広がり・・・なーんてね。

この広さ故、せいぜい2~3本の木しか植栽されないだろうとの予想を遥かに超えて、そうきたか!
社長の目には、連なる木立が描き出す深遠な景色が見えていたのね。

2月13日 6

「社長、なかなかやるじゃん」の軽口もたたけないほど、社長はじめみんなもピリピリした空気感で、テキパキ作業をこなしている。
うかつに入っていこうものなら怱に弾き飛ばされそうな勢いで、足手まといになるだけなので、すごすごと退散した次第。

2月13日 5

しかし完成、楽しみだなー

早春には、萌えだした若葉が青空に映えきれいだろうなー。
暖かくなったら、梅花つつじやミツバツツジが咲き誇り、一気に華やぐんだろうなー

そうだ!社長、完成の暁には、この庭でパーッと祝いの花見を盛大にやりましょうよ!!


2月13日 8

2月13日 9
今を彩る花

2月13日 7
寒菖蒲

2023.02.13 | | トラックバック(0) | 未分類

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